メルヘンの王道ノイシュヴァンシュタイン城【ドイツ】-Neuschwanstein城

ドイツといえばメルヘン。その象徴的存在といえば、ノイシュヴァンシュタイン城。ドイツの旅一番の楽しみは、このお城だった。

5月とはいえ、山間部ともなると、息も白くなるようなドイツ。
移動中、常々、私の住む北海道と似た景色があるなぁと思ってはいたけれど、気候もまさに北海道。
私たちにとってのドイツの5月は、北海道の5月と似通った気温と天気。 
ちょっと寒いけど、動けなくなるほどの寒さではない。
みんなも平気だろうと、思っていた。
しかし、だ。
同じツアーの参加者の多くは本州からの人たちだったのだが、「寒くて凍えそう…」と口々に言い合っていたのを耳にして、やっぱり北海道の寒さは日本の標準ではないのだと実感した。

田舎道を走ると、遂に見えてきた、ノイシュヴァンシュタイン城。本当に切り立った崖の上に立っている。
小雨降る中、見上げた城は、霞みがかっていて、それがまた迫力を増していた。
麓からお城までは山道を行く。
私たちはマイクロバスに乗って行った。
このマイクロバス、混雑時には、なかなか乗れず、何台かやり過ごす必要があるかもしれないと、コンダクターに言われていた。
さらに、チケットは時間制となっていて、表記の時間に遅れると、一切入場できなくなるとのこと。
つまり、バスにうまく乗れないと、お城目前にして、入れないことがあるというのだった。
運良く、私たちはすんなりバスに乗ることができた。
そして、ノイシュヴァンシュタイン城の全貌が見られるというマリエン橋で下車。
一同、マリエン橋へ!
人で埋め尽くされたマリエン橋
しかし、マリエン橋へ行って驚いた。
写真のように、せり出した岩壁と岩壁の間に小さくかかった吊り橋。
その上には、我先にとシャッターチャンスを狙う観光客で埋め尽くされていた。
橋が落ちるのではないかと、本気で思いながらも、どうにか橋の中へ。
ちなみに、マリエン橋から下を見下ろすと、遥か下には岩盤と激流…
あまり深いこと考えずに、橋を進むことにした。
橋の中央まで進み、顔を上げると、絵で見たとおりのノイシュヴァンシュタイン城が!
バイエルンの村を見下ろすメルヘンの城。
この城を築いた王は、財の尽くす限りの理想郷として、この城を建てたそうだ。
残念ながら、その散財により、王は失脚。この城の完全な完成をみることなく、亡くなったそうだ。
残念ながら、城内は撮影禁止。
外観もさることながら、内部も、「The お城」。
現代でお城といえば、思いつくあのお城のそのもの。ディズニーのモデルとなったというのもうなづける。
城内でカメラを構えて良いのは、窓からの景色のみ。
この景色を王も眺めていたのかと思うと、ちょっと感動してしまった。
世間から離れ、自分の理想の世界に閉じこもるように建てたこのお城。
王の理想を具現化させた、王の頭の中そのもののように感じた。
まさに完璧と言える世界観に、圧倒しながら、夢見心地で城をあとにした。
2019.5

旅する幸せ*Cobuta trip*

どこにでもいるふつうの働き女子が、休日を利用して旅行した記録です。

0コメント

  • 1000 / 1000