今だから思う、【旅の価値】

2020年2月から世界中を不安と混乱に陥れている新型コロナウイルス。


政府の発表に先立って、北海道は独自の緊急事態宣言があり、私は3週間近く外出自粛をしていた。


私個人としては、春節以降、仕事と生活必需品の買い物以外の外出を控えていて、勝手に自粛を続けていたので、おうち時間のプロになりつつあったのだけれど、さすがに、知らず知らず、だんだんとストレスが溜まってきてしまった。


本当だったら、主人と2月に道内の温泉へ行くはずだったのだけど、それもキャンセル。

4月、首都圏・大阪近郊・福岡への国の緊急事態宣言の対象となり、どんどんとコロナの恐怖が身近に迫ってきているように感じてしまう。


さらに、4月。

一度解除されたはずの北海道独自の緊急事態宣言が再び出されることとなってしまった。


旅行好きの私としては、コロナウイルスのせいで旅行どころでなくなっている雰囲気がとてもさみしかったのだけれど、旅行へ行けないこの機会に、過去の旅の写真を見返してみることにした。

旅を振り返ってみると、旅に出る楽しみは、旅が終わった後も続いているんだなぁと認識することができた。


写真を見返すと、その時の空気感、思っていたことが蘇ってくる。

正直、「写真を見ているだけで、また旅行に行っている気分になれる」とまでは行かないまでも、写真を見ていると楽しかった感情は戻ってくる。

旅を振り返ることで、次の旅への想いも湧いてくるし、その日のために今の辛い日々を乗り越えようと前向きな気持ちになれる。


これまでは、旅行って、行く前の計画・準備、そして旅に出ているそのものが楽しいと思っていた。
でも、実は旅の楽しさは旅が終わってからも続いているのかもしれない。
ただそれは、日々の生活の中に溶けてしまって、意識できないだけで、旅が終わった後も、その楽しさはしっかりと残っていて、ある時、箱を開けるとバッと溢れてくる。

こんな時のために旅に出ていたのかなぁとか、写真もたくさん残しておいてよかったなぁとか、これまでの旅に癒されている自分がいて、ふと、今まで思っていた【旅の価値観・旅に出る意味】に、さらに新しい考えが追加された気がした。

未知のウイルスにおびえる日々が一刻も早く終わりますように。
そして、みんな笑顔で、気軽に旅に出られるようになりますように。
そんなことを思いながら、また私はしまってあった昔の旅の箱を開けるのであった。

2020.4

旅する幸せ*Cobuta trip*

どこにでもいるふつうの働き女子が、休日を利用して旅行した記録です。

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